肝臓がんはステージが進行しやすい？

肝臓がんはがんの種類の中でも、気が付かない内にステージが進行しやすいとされています。その理由は、初期の肝臓がんでほぼ自覚症状が現れないためです。そのため、気がついたときにはがんが進行していた…というケースも少なくありません。

肝臓がんを早期発見できるように定期的にがん検診を受けることも大切ですが、もしものときに備えて、肝臓がんの治療法について知っておくことも必要でしょう。

ステージごとの肝臓がんの治療法

肝臓がんの治療方法はステージによって異なりますが、こちらではステージ別に、3つの治療方法をご紹介します。

肝臓がんの治療法の中でも、いちばん優先されるのが、がん細胞の摘出手術です。
出典：肝臓がんのステージを生きる｜肝臓がんをあきらめない～標準治療・代替療法から再発予防まで～

肝臓がんの基本的な根治治療で、ステージ1～2の場合に適応となります。体に負担はかかりますが、最も治る可能性の高い治療方法です。

腫瘍に電極針を刺し、ラジオ波電流を流すことにより、腫瘍を壊死させる治療で、手術につぐ根治性があります。

出典：がん研有明病院｜肝臓がん｜がんの種類について｜がん研有明病院

切除手術に次いで根治させられる可能性が高い治療法です。ステージ1～2で、手術を受けることが難しい体の状態だと判断されたときに適応されます。

がんに栄養を運んでいる血管を人工的にふさいで、がんを“兵糧攻め”にする治療法です。

出典：国立がん研究センター｜肝細胞がん　治療：[国立がん研究センター　がん情報サービス　一般の方へ]

切除手術が行えないと判断されたステージ3～4の肝臓がんへの治療法です。類似の治療法として肝動脈塞栓療法、肝動注化学療法もあります。

肝臓がんの治療方法を3つご紹介しましたが、ステージによって選択される治療方法は異なります。がんは早期発見することが最善の策ですが、どのような治療が行われるか知っておくことも大切です。