胃がんの治療法はどのように選択される？

胃がんの治療方法はさまざまです。治療方法は豊富に用意されていますが、その中から適切な治療法を選ぶためには、患者のがんの進行度、体の状態などを見極めます。

胃がんは進行度によってステージ0～4までの5段階に分けられ、それぞれのステージに対して効果的な治療法は異なります。それに加えて、年齢、体の状態を考慮し、患者の希望を聞いた上で最も適切だと考えられる治療法が選択されるのです。

胃がんで代表的な3つの治療方法

胃がんの治療方法で代表的なものは、手術、内視鏡治療、化学療法の3つです。それぞれについて解説します。

内視鏡を使って、胃の内側からがんを切除する方法で、早期胃がんで、リンパ節転移の可能性がほとんどないものに適用されます。

出典：胃がん治療に対する正しい知識を身につけて病気を乗り切るためのサイト｜知っておきたい胃がんの治療のすべて

内視鏡治療は最も体に負担が少ないと治療法とされています。がんを切除しても胃を残すことができるため、後の生活に影響が出にくいことも特徴です。

胃がんの化学療法は近年、新しい抗がん剤の登場や大規模な臨床試験の遂行により進歩を遂げている分野です。

出典：名古屋大学医学部附属病院消化器外科2｜胃がんの治療について | 胃がん | 病気と治療（当科の特色） | 消化器の病気と治療 | 名古屋大学医学部附属病院消化器外科2

抗がん剤治療もひとつの選択肢です。手術では切除できない小さながんが残っている場合や、がんの増殖を抑えるときに採用されます。

遠隔転移がない胃がんで、内視鏡治療による切除が難しい場合には、手術による治療が推奨されています。

出典：国立がん研究センターがん情報サービス｜胃がん　治療：[国立がん研究センター　がん情報サービス　一般の方へ]

胃がんの治療方法の基本は手術での切除です。胃がんでは、他の種類のがんと比較して手術が特に有効な治療方法となります。

胃がんの治療法は進行度や体の状態によって異なりますが、患者本人の意思も考慮して選択されます。自分に合った治療法を選ぶためには、治療法ごとの特徴を把握することが大切です。